2006年01月28日

在日一世

あるとき週間ポストを読んでいたら在日韓国人カメラマンの記事が載っていました。在日三世のカメラマンが在日一世を探して日本中を旅したという記事でした。このカメラマンが出版した写真集「在日一世」と言う本がどうしても読みたくなり、その足で本屋にかけこみました。案の定、本屋に在庫がある訳もなく・・・注文して2日後に手に入れました。

かなり立派な本です。全てモノクロ編集ですが、それが著者の狙いでもあると思います。扉を開けていきなり関門海峡の写真が見開きで出てきますが・・・何とも言えない重い空気・・・デジャブ現象がいきなり自分に襲い掛かります。そしてそのぶ厚い本を一気読み。在日一世の方々の自分の人生を語る形式で内容が書かれてます。全てお写真付き。読んでる間は共に喜んだり、共に悲しんだり、共に苦しんだり・・・ちょっとハードでした(汗)。(ちなみに、サイドバーにリンク貼り付けました。興味があったら覗いてみて下さい)

この本を読んで分かったことは、とにかく戦争時代に生きると言うことは困難であるということ、何もない、食べるものもない、そんな状況になったことのない自分にはどれほどの苦しみかなんて想像すらできません。「苦しい、苦しい」と思いながら毎日泣いて暮らす。食べるものがないということはどれほど苦しいでしょうか。
「人間、生まれたからには生きるしかない。どんな困難があったとしても生き抜くしかない。」(文中より抜粋)生きるために生き抜く。人間はどうして生きなければならないのか、理由なんてありません。ただ、このおじいちゃんが言うように生まれたからこそ生きるんだと思いました。この人たちの生に対する信念はすごいものがあると思いました。今の時代、苦労や困難は避けて通ることができます。だから私たちは敢えて困難な道を選ばないように生きていけます。しかしこの時代の人たちは、生きるためには絶対に困難に立ち向かわなくてはいけなかったのです。

現代の人たちは贅沢病に犯されています。自分の子供を虐待したり、挙句には殺してしまう。子供が泣くからうるさい、と言う理由だけで。見知らぬ人と喧嘩になったら殺してしまう。幼女をターゲットにして自分の欲求を解消する。お金が欲しいから奪う。夫への腹いせに自分の家を焼く。お金のためなら違法な行為も隠して実行。真面目に働いて金を稼ごうとせず、騙して儲けようとする。
戦争時代を体験したことのない私たちは今の苦労がとてつもなく大きな苦労に思えます。ちょっとのことも我慢ができない。ストレスのはけ口を弱いものに向ける・・・身体は強く大きくなって来たけど精神的に弱くなっているんですね、きっと。逆境に耐えられない。
だけど、こういう方たちの話を聞けば、いかに自分たちが裕福な暮らしをさせてもらっているか分かります。自分は甘いなって実感しました。どんな苦労にも負けず懸命に生きてきた方たちに尊敬の念すら抱きます。

食べるものがない・・・ このことがどれほどの苦しみなのか、
私は生涯知らずして過していくんでしょうね。


「戦後苦しいのはみんな同じ。食べるものがない。日本人もない。朝鮮人もない・・・」


日本人でも韓国人でも同じように苦労して生き抜いてきたのなら、何も在日韓国人だけに限って尊敬の気持ちを抱くわけではない。私たちのおじいちゃんやおばあちゃん世代の人たちも、私たちの知らない時代に、私たちの想像を絶するような苦労を重ねてここまで来たに違いないのだから。でも、もうそんな話を聞かせてくれるような人は少なくなってきた。私たちの身近に居るおじいちゃん、おばあちゃんたちは優しい笑顔で接してくれる。その昔、そんな大変な苦労をしてきたという事実を匂わせる様子もなく。
ただ、一つだけ感じたのは、
日本人と在日韓国人が同じように苦しみぬいてきた人生だと言っても、違う点が一つだけある。それは、在日一世たちは異国の地で故郷を偲びながら亡くなって行くということ。帰りたくても帰れない、故郷(韓国)に帰りたいと願い続けてそして亡くなられて行くのです。そこに日本人のそれとは違った「哀愁」をとても強く感じます。

ぶ厚い本を一気に読み上げて、最後には涙が止まらなくなっていました。
私は今までの人生、自分では苦労してきた方だと思っていたけど、日本で生まれて日本で育って今まで何不自由なく生きてきた。いろいろな苦しみはあったけど、この本を読んだとき自分の人生について改めて考えさせられました。
韓国人だからとか日本人だからとか、そんな理由で読む本ではないと思います。同じ人間として在日韓国人の方たちの話を聞いてみて、自分にとってとても感慨深いものがあったし、勉強させられることもあったし、自分の甘さを思い知らされた。

私たち若い者は戦争の苦労を知らない。戦争で苦しみぬいてきた方たちの恩恵を受けて贅沢三昧している。今が楽しければいいという考えでやりたい放題、言いたい放題。私は、若い人たちほどお年寄りの人たちと接することが必要だと思いました。若い時代は人生の中で華だけど、長い人生でたった一過程に過ぎない。年をとったとき如何に自由に暮らせるか、如何に楽に過せるか、如何に楽しく過せるか、人間の最終的な目標は老後の自分にあるのだと思います。目の前にある一つの目標、それは長い人生の中での一過程。それはまだ最終目標じゃない。その次の目標、その次の目標、それを何度もクリアして行って、もうこれ以上やるべきことはなくなったと感じた時やっと訪れる。自分はやり遂げたんだ、と自負できる満足感が。

人間の限界の苦しみを味わいながらも精一杯生きてきた方たちの悟りを開いた言葉、その一つ一つがとても胸を打ちました。その中の一つ、今の自分に最も共感持てた言葉。


「誰も恨むことはできない。国と国との戦争。それが恨み」



私たちは在日三世の世代の人間。今は三世の人たちは自分の本名を名乗ることができるほどにまでなってきてる。当時の戦後間もない時代にはとても考えられないことらしいです。自分の本名を隠し、日本人として生きてきた人たち。今の日本と韓国の関係を見てどのように思ってるんでしょうか。本文には現在についての彼らのコメントはあまり載っていなかったけど、これからの世代の私たちは日韓の関係についてどのようにしていくべきなのか。彼らはどうして欲しいと思っているのか、これからのことについても聞きたかったという気持ちもあります。

韓流などの影響もあって日本にとって韓国は未知の国ではなくなってきてる。国と国の仲が悪いように見えるけど、一個人同士の関係はとても良かったりする。国策のためにいろいろな問題は残ったまま進展しないけど、戦争を知らない世代の人間は自分の考えで物事を把握し、自分の目で見たものを信じて生きていく。不仲に見えて実際は開けて来てると思う。つまり当時に比べたら随分と仲良しになって来てるはずなんです。誰も恨むことはできない、と、実際に戦争によって苦しんだ人がそう言ってる。現代の人たちは一体何に対して怒りを現しているのか。人と人が憎しみ合うのはもう終わりにしたいです。




追記: 女の視点から感じたこと。写真集の中には数人の女性がチマチョゴリを着ていました。カメラマンは「普段着でいいよ」と言ったらしいのですが。そこに韓国女性としての誇りや、韓国人としての故郷への郷愁を感じました。最後にはきっとチョゴリを着て旅立ちたいと願うのでしょうか。私は韓国人なので分かりませんけど・・・ ただ、「春の日は過ぎ行く」のビデオの中にもあったけど、おばあちゃんがラスト「死を覚悟」して旅立つときにチマチョゴリを着て去っていくんですね。それまでみすぼらしい普段着しか着ていなかったのに。なんか切ないです・・・
posted by みよん at 00:48| Comment(2) | LOVE 韓国>韓国人について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月15日

ユ・ジテの映画特集

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以前はハンソッキュに入れ込んでたんだけど、去年の秋頃にこの映画を何気に見て心移りしてしまった。今のマイブーム(死語カナ・・・)。

jitae01.jpgこの映画、ストーリー的には単なる恋愛モンで内容も濃いわけじゃないけど、でも何度も何度も観てしまう。ユジテのピュアな心と柔らかなストーリーの進行が相まって情緒があって良いと思う。昔観た山口百恵の「古都」って映画がフラッシュバックした(古過ぎ)。「死国」とか。物語とかストーリー性とかは別にして単なる「情緒的な雰囲気」がすごくいいなぁ〜。特にジテの笑顔が素敵。奎に似てるから。あ、だから心移りしたのか。ワイルドな男性よりも、女性に優し〜〜い人に憧れる。この人、冷たい表情もなかなかいいけどやっぱり笑顔の方がいいな〜、と思ってしまう。





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アタック・ザ・ガス〜は、ジテが主役とは言えないです。まだまだ少年のような彼が見れました。それはそれで嬉しかったりするんだけど、でも私的に内容はイマイチでした。若者たちの夢、希望、そしてそれらが断ち切られたときの絶望感、その後自暴自棄になって自分同様に他人も傷つけることで自分の位置を確立する。でもやっぱりもう一度出直したいという純粋な気持ち。と、言うところあたりまでは観たのですが・・・その後は止めました。だから最後どうなるのか知らないんです。機会があったらまた見てみよと。
リメンバーミーはビデオ持ってるんですがまだ観てない。そしてジテの映画で唯一観たいと思っている「ナチュラルシティ」←これもまだ観てない。ビデオショップにないんだよね〜、どこ探しても。彼の映画全制覇の夢は断ち切られるんかー。




jitae8.jpgこれはまだ観てない・・・もう公開されとるよね?まだだっけ?観たいんだけどさぁ、一人で映画に行けない人なのワタシ・・・ちなみに日本ではジテよりもサンウのが知名度大だよなぁ。この映画で一気にブレイクして欲しいって気もするけど、もったいないって気もする(笑)。ワイルドサンウとクールジテの物語みたいだけど、私としてはクールな役柄より人間臭いジテの方が好み。オールドボーイのジテは恐かった。でも、最後の方で泣くシーンがあったんだけどそんな「崩れた」彼が良いなと思ってしまう。



バイジュンは初め意味が分からなかった。私、韓国の人の名前を覚えるのが苦手で、誰が誰だか分からなくなる。ジテ以外、登場人物が全部同じ人に見えてしまって物語の進行が見えなかった(恥)ただ、若者の青春ストーリーみたいな(ちょっとアングラチック?)ものがジテを通して感じることができたので楽しかった。青春っていっても爽やか系じゃなく、なんか暗い・・・そこが良かったかもしれない。恋愛ってどこの国も同じなんだね・・・言葉が違っても共感できる部分がたくさんあるし登場人物の考え方や感受性が肌で感じられた気がする。jitae6.jpg




jitae4.jpg単なる恐怖映画だと思ってみてたら意外にストーリーが面白かった。観客をただ恐がらせるだけの内容じゃなくて恐怖に意味を持たせてると思う。つじつま合わせてあるし怖いだけで終わってないのがすごかった。特にラスト・・・えーーーっ!!!って叫んでしまった。「箪笥」って映画もそうだけど韓国の恐怖映画ってストーリーが面白くできてると思う。ちゃんと恐怖にも訳が存在してるし、どうしてそうなったのかって理由付けもされてる。「鏡の中」はラストどっぷり落ち込ませてくれるわ。


jitae9.jpgjitae7.jpgリベラメはジテが主人公じゃないから残念・・・途中で死んじゃうし!!主役の俳優さん、ごめん、知らない・・・なんか有名な方みたいだけど。すごくいい俳優さんだー、ってのは感じたんだけど、ごめん、やっぱ知らない・・・ファイアーマンなだけに熱い情熱的な展開はあるんだ。最初はつまんなかったけど。
友引忌は恐かったよ。これもやっぱジテは主役じゃないのでちょっとジブン的に物足りない気もしたけど。ストーリー的には、「思いがけない展開」も盛り込んであるし、「えー、この人信じてたのにー!ショック!」って横溝正史ばりのドンデンが用意されていたので面白かった。


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オールドボーイは一昨年公開されたときに観てるんだけどチェミンシクだから観たって感じで・・・この時はジテのこと知らなかった自分。えらいインパクト強い人〜って印象はあったけどそれっきり。その後、春の日は過ぎ行くを観るまで、オールドボーイの悪役がジテだったなんて知らなかったンよ。えー!こんな優男な人があのオールドボーイの悪玉の人だったん??って驚かされましたもん。ところでこのチェミンシク、ちょっとこわひ・・・


jitae3.jpg南極日誌のガンホくんと。彼の映画は「シュリ」と「JSA」しか観てないけどなかなか素敵な俳優さんだった。ジテの映画を全制覇したら次のターゲットはガンホにしようかと・・・私、俳優さんの好みから映画に入っていくタイプだから「この人!」って決めたらソレばっか・・・だから韓国映画で観たのはソッキュとジテの映画が殆ど。未だに冬ソナ見てないし・・・他にもいろいろ観てみたけど、主人公に入れ込めないと物語が楽しく見れないもんで。特に韓国の俳優さんは誰が誰やらサッパリ分からん。やっぱソッキュもジテも笑顔が素敵だわ。

ジテの映画の中で一番良かったのはやっぱり「春の日・・・」だわ。ジテの苦悩する姿や、彼女に対する柔らかい優しさが奎とダブる。彼に会いたくなったらこの映画を観てしまう。
タグ:韓国映画
posted by みよん at 20:46| Comment(4) | LOVE 韓国>K-POP/映画/韓ドラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月04日

akeome desu...

久しぶり過ぎで何を書こうか迷ってますが、年が明けたので一応ご挨拶文だけでもささやかながら連ねておこうと思いました。半年以上も放置プレイで管理もままならんブログを、それでも毎日訪ねて来られている方がいらっしゃるので何もないままホッタラカシではやっぱり失礼かと・・・

こんな寂れたブログでごめんなさい。
ブックマークでいらしてる方もみえるようで・・・
申し訳なく思っています。

とりあえず気が向いたら突然ブログ再開するかもしれませんが、最近は政治の動向にも興味が薄れ、私生活で目いっぱいな状況なので大した記事が書けません。時期総理にはぜひとも安倍さんにお願いしたい自分ではありますが多分それも一時の期待と化すんでしょう。

気分が乗ってきたら何か始めます。
(-_-)/
posted by みよん at 22:59| Comment(7) | ニッキ >斜めな想念 (*) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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